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2007/12/27 日記<エアロパーツ>
エアロパーツ
エアロパーツ (aero parts) とは、主に自動車などの外観の印象をレーシーでより美しいスタイリングに変えたり、走行時に車体が受ける気流を整え、抵抗(ドラッグ)を少なくしたり、エンジン(ラジエター、ターボ車のインタークーラーを含む)の冷却効率を高めたり、地面効果|ダウンフォースを発生させるエクステリアパーツ(外装部品)である。三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう製のバス「エアロバス」シリーズにはエアロパーツは装着されていないが、路線バスの三菱ふそう・エアロスター|エアロスターを除いて空力特性を考慮したデザインになっている。
名称
エアロパーツは「エアロ」と略されたり、エクステリア全体を整形していなくても基本となるエアロを全て装着していれば「フルエアロ」と呼ぶ。またエアロパーツを装着する事を「エアロ化」と呼び、基本となるエアロパーツを全て装着する事を「フルエアロ化」とも呼ぶ。一般的にフルエアロと言えば、フロントスポイラー、サイドスカート、リアスポイラーの3点が装着された状態を指す。スポイラーとは本来、高速走行時に車両に働く揚力を減少させ、車両を安定化させるもののことを示す。そのような効果のないスポイラーは単なる飾りである。
種類と効果
以下に挙げるものの他にも、車種や目的に応じて様々なエアロパーツがある。
フロントスポイラー
エアダムとも呼ばれる。フロントバンパーの形状を最適化し、ボンネット上部に抜ける気流を調整する。フロントバンパーと一体式になったものは「フロントバンパースポイラー」と呼び、フロントバンパー下部に装着するものを「フロントアンダースポイラー」「フロントハーフスポイラー」「リップスポイラー」「チンスポイラー」などと呼ぶ。フロントスポイラーを装着した場合、その最低部が最低地上高となる場合が多い(ウインカーなど重要保安部品がついている場合)。離対気流等、車体進行方向前方から気流を最も受けるパーツである。
サイドスポイラー
サイドスカート、サイドステップ、サイドシルプロテクター(主に日産自動車|日産純正部品)とも呼ばれる。両サイドに装着し、車体横に流れ込む風を効率よく後部に受け流す。
リアスポイラー
リアハーフ、リアアンダーとも呼ばれる。リアバンパーの形状を最適化し、後方にできる渦の発生を抑え、スムーズに気流を受け流す。リアバンパーと一体式になったものは「リアバンパースポイラー」と呼び、リアバンパー下部に装着するものを「リアアンダースポイラー」「リアハーフスポイラー」「リアスカート」などと呼ぶ。
リアウイングスポイラー
リアウイングスポイラーは車体後方上部に装着し、後方にできる渦の発生を抑え、スムーズに気流を受け流す整風効果を持つ。さらにリアウィングはダウンフォースにより主に後輪のグリップ力を増大させる効果が期待できる。なお、FF車のリアウィングは整風効果のみを期待するもので、後輪のグリップ力増大は目的にしていない。後部ガラス上端部にスポイラーを設けるのが最も整風効果が高いとされているが、スタイリッシュ感を強めるためにトランクリッドの縁に設けられることが多い。主にスポーツカー|スポーツ系の車両に装備されるものだが、小型のものはセダン系にも装着される事がある。ブレーキランプの一つ、ハイマウントストップランプを内蔵することもある。大型リアウイングを装着する場合は構造変更申請が必要となる場合もあるが、走り屋やVIPカー|VIP車等には知らずに装着している者も多く、度々話題になる。メーカー純正のリアスポイラーには構造変更申請が不要な物が多い。社外品でも全幅の片側16センチ以内に装着されている、翼端板を大きくし、車体との間が2センチ未満となる場合等、合法化する手段はある。
テールゲートスポイラー
ルーフウイングとも呼ばれる。ハッチバック車の後部ガラス上端部にスポイラーを設けるものである。ブレーキランプの一つ、ハイマウントストップランプを内蔵することもある。ハッチバック車の後部は大きな窓ガラスで占めているが、整風効果により降雨時の後方視界の確保に効果的に作用する。
リヤデフューザー
車体下部を通る風をバンパー下部から効率良く抜くことにより、地面効果の作用を強めようとする整風板。レースカーでは様々な工夫が見られる箇所であるが、市販車程度の車高があると地面効果は働かず、市販車ではドレスアップパーツに過ぎない。
エアロガーニッシュ
グリルガーニッシュとも呼ばれる。グリル部に装着し、エンジンルーム内に進入する気流と受け流す気流を調整する。一定の冷却効果を狙ったものもある。エアロガーニッシュは一見してドレスアップの目的のみに装着されると考えられる場合が多いが、実際にはサイドスポイラーより気流の影響を受けるエアロパーツとして知られ、各メーカーでは度重なる風洞実験を繰り返しながら設計される。ラジエターがフロントグリル後部に設置されているタイプの自動車においては、開口部の大きさに重きが置かれ、アンダーグリル部にラジエターが装着された自動車は、ボンネット上部に風を受け流すパーツとして、その角度に重きが置かれて設計される場合が多い。
カナード
スラストスポイラーとも呼ばれる。主にフロントの浮き上がりを抑え離対気流の発生を防ぐ。カナードはフロントの左右に装着される羽のようなもので、場合によっては人を傷つける恐れがある事から、基本的に公道では使用できない。公道で使用するにはRをつけたり縁に5r以上のゴムモールなどを巻くなどの処置をする必要がある。(運輸局により解釈は違う。)
エアロミラー
純正のドアミラーは形状的に風切り音を誘発しやすい事から、主にその風切り音を防止する。可倒式(または脱落式)でなければ、公道で使用することはできない。
GTウイング
''GTウイングを参照''
一般用エアロパーツとレース用エアロパーツ
一般販売車用として提供されるエアロパーツの大半は、機能部品としてよりも車体を美しいフォルムに変化させる事に重きを置いて開発されているため、地面効果|ダウンフォースを期待する事は難しい。ボデイ周辺の気流を整流することで高速走行時(80km/h 以上)の安定性を高める効果は期待できる。アウディ・TTが超高速域での事故多発を受けリコール扱いでウイングが追加された例があるが、これもダウンフォースを増やすことが目的ではなく、流速を落とし浮力を減らすのが主たる目的である。対照的にレースカーに装着されるエアロパーツの大半は、ダウンフォースを得る事とドラッグ(空力的な走行抵抗)の低減に重きを置いて設計されるため根本的な性質が異なる。一般的にフロントスポイラーやリアバンパースポイラー等を装着すると最低地上高が小さくなる。あまり大きなパーツを取り付けると投影断面積が増えドラッグが増加する。SUPER GT|GTレースカーのように車高を落として低重心化した上で、高速走行のために、より大きな地面効果|ダウンフォースも得る必要がある車両には、車両底部を平坦にし(フラットボトム化)、フェンダーに装着するワイドフェンダーや、エアロボンネットといった全体をエアロ化できるパーツを装着する必要がある。特に、こうしたパーツを用いてエクステリア全体のエアロ化を行っておらず、基本的なエアロパーツしか装着していない一般自動車をショックアブソーバー|車高調等で低重心化すると離対気流が発生したり、後方にできる空気の渦等を適切に処理できなくなり、狙いとは逆にドラッグを大きくしたり、操縦性に悪影響を及ぼすこともある。それとは逆にエクステリア全体のエアロ化を行ったレースカーの場合は車高を落とす事でより大きな安定性とダウンフォースを得る事ができる。
トラック用のエアロパーツ
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貨物自動車|トラックにもエアロパーツが設定されている。トラックの場合はキャブ(運転台)よりも高さや幅のある荷台への空気抵抗を軽減する目的で装着されるため、主にバンボディを架装し、高速道路を走る機会が多い宅配便や企業間物流の路線トラック、冷凍車・保冷車、引っ越し業者に見られる。スピードリミッターの装着が義務づけられているため最高速度は90km/hだが、乗用車よりも投影面積が大きい分、空気抵抗の軽減は燃費節約に効果がある。参考までに三菱ふそうスーパーグレートの場合、空気抗力係数(cd値)は0.53となるが、エアロパーツを装着することによって0.44まで軽減される。; エアデフレクター
: 運転台の上に装着し、荷台への空気抵抗を軽減する。
サイドパニエ(ギャップシールド)
: 運転台と荷台との間の隙間を埋める。エアデフレクターとセットで装着すると効果が上がる。
サイドスカート・リアスカート
: 目的・効果は乗用車用と同じ。ただし、通常のトラックではこの部分に燃料タンクや機器などが装着されているためむき出しになっていることが多く、装着例は少ない。素材
エアロパーツの材質は主に合成樹脂であるが、レースカー用のエアロには、より軽く高剛性のガラス繊維繊維強化プラスチック|強化プラスチックや炭素繊維強化プラスチックが用いられる事が多い。しかしこれらの素材は割れやすいため、現在販売されている一般車向けのエアロパーツの大半は強度や衝撃吸収力等の観点からポリウレタン系素材を用いて真空整形により製造されている。注意点
パーツを装着後、車両の全長など車検証の記載内容から一定範囲を超えた場合には、車検の更新が受けられない場合や検挙の対象になることもあるので、市販品といえども注意が必要である。一般市販車向けとして販売されているパーツは、小企業、零細企業、あるいは個人工房などが、ドレスアップ性を重視して製作しているものである。CADを用いた空力設計や風洞による空力の検証などはほとんど行われないので、ダウンフォースが増えないばかりかかえってドラッグを増す結果にもなりかねず、本来の空力的な効果は期待できないと割り切ったほうがよい。外部リンク
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