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2008/05/06 日記<カワサキ・GPZ900R>
カワサキ・GPZ900R
カワサキ・GPZ900R(ジーピーゼットきゅうひゃくアール)は、1984年に市販された川崎重工業|カワサキ(川崎重工業)のオートバイ、新世代スポーツツアラーである。北米仕様にはNinja(ニンジャ)のペットネームが付けられた。
概要
それまで製造されていたGPz1100はZ-1以来の伝統を持つ空冷4気筒エンジンを採用していたが、これ以上の性能向上は望めず、重量が大きすぎるため運動性を損なっていた。そこで、より小型で高出力なエンジンとコンパクトな車体を組み合わせることによって、GPz1100以上の動力性能とワンクラス下の俊敏さを併せ持ったロードスポーツを実現すべく、GPZ900Rが開発された。エンジンは全く新しく設計された水冷第1世代で、908ccの排気量で115psを発揮し、当時としては一流の性能だった。また、それを支える車体はラバーマウントを持たずにリジッド締結としたハイテンションスチール(高張力鋼)製で、ダウンチューブを廃止した代わりにエンジンそのものをストレスメンバーとして使用する、ダイヤモンド式フレームを採用し、小型・軽量化に貢献していた。また、空気抵抗を抑えるフル・カウリングと16インチホイールの採用も当時は目新しい点だったと言えるだろう。結果としてGPZ900Rの最高速度は250Km/hをマークし、GPz1100よりも若干馬力で劣りながらも、速度・加速性・コーナリングなどすべての面でGPz1100を上回る軽快なスポーツ車が誕生した。なお、GPZ900Rは750cc超の大排気量車の販売が1991年まで自主規制されていた関係上、国内市場に投入できなかったため、ボア・ストロークをダウンした「GPz750R」(748cc/77ps・G1-G3)が国内市場向けの姉妹車として存在する。
沿革
A1(1984年)
全く新しい機種として市場に投入
コーク・バリントンのデモンストレーションと高性能で注目を集める
乾燥重量228kg
車体ロゴは「GPz900R」と表記(正確には「Z900R」の部分のロゴが小さい)
カラーリングは(BLU)ルミナスポラリスブルー×ギャラクシーシルバー、ファイヤークラッカーレッド×メタリックグレーストーンA2(1985年)
カラーリング変更 ルミナスポラリスブルー×ギャラクシーシルバー、ファイヤークラッカーレッド×エボニー、ライムグリーン×ポーラホワイト(南アフリカ仕様)、ファイヤークラッカーレッド×ギャラクシーシルバー
A3(1986年)
潤滑系を強化するためオイルラインを拡大
車体ロゴが「GPZ900R」と表記
カラーリング変更(EBY)エボニー×ファイヤークラッカーレッド、ファイヤークラッカーレッド×パールアルペンホワイト
北米仕様最終型
A4(1987年)
カラーリング変更 ファイヤークラッカーレッド×ギャラクシーシルバー
欧州仕様のみの製造
A5(1988年)
ディスクローターをGPz1000RXと共通化
エンジン出力が110 psに落とされる
カラーリング変更 エボニー×パールコスミックグレー(赤ライン)
欧州仕様のみ製造
A6(1989年)
ガソリンの霧化性能を向上させるべく、キャブレターヒーターが装備される
カラーリング変更 エボニー×パールコスミックグレー(金ライン)
欧州仕様のみの製造
フロントホイル16インチ時代の最終モデル
A7(1990年)
エンジン出力が108psに落とされる
乾燥重量が234kgに増加
メーターパネルデザイン変更によりアンメーターの廃止
バックミラーのデザイン変更
シートスポンジの材質変更
ステップラバーのデザイン変更
デュマスイッチ変更(デザイン及びウインカープッシュキャンセル化)
ホイールデザイン及びサイズ変更 (F:2.50-16 → 3.00-17、R:3.00-18 → 3.50-18)
タイヤサイズの変更 (F:120/80-16 → 120/70-17、R:130/80-18 → 150/70-18)
ブレーキキャリパーの変更 (F:片押し1ポット → 対向4ポット、R:片押し1ポット → 片押し2ポット)
ブレーキローターの変更 (F:280 φ → 300 φ、R:270 φ → 250 φ)
フロントフォークの変更 (38 φ → 41 φ)AVDS(フロントフォーク沈み込み防止機能)廃止
サイレンサー長変更 (30mm位長くなる)
カラーリング変更 エボニー×パールコスミックグレー、エボニー×ファイヤークラッカーレッド
A8(1991年)
国内仕様が発売。最高出力86ps/9,000rpm・最大トルク7.3kg/6,500rpm リミッター180km/h作動、さらにロングマフラーの採用。
キャブレターボディが黒からシルバーになる
カラーリングはA7と同一
A9(1992年)
アッパーカウルにはKawasakiのロゴに変わり、Ninjaのロゴ
カラーリング変更は国内仕様のみ、ルミナスポラリスブルー×ギャラクシーシルバー、ファイヤークラッカーレッド×メタリックグレーストーン (海外仕様はA7と同一)
A10(1993年)
国内仕様のホイルのカラーをガンメタに変更(海外仕様はA7と同一)
以後5年間全く変更せずに販売
A11(1998年)
カラーリング変更 ライムグリーン×パールアルペンホワイト、ファイヤークラッカーレッド×メタリックグレーストーン
タイヤの速度レンジがV規格へ変更。
グリップのデザインがZRX1100と同様の物に変更。A12(1999年)
フロントキャリパーが6ポッドに変更
リヤサスペンションガス封入式ショック搭載、リンク比が変更
タイヤラジアルに変更
フロントフォークインナーチューブガード追加
国内仕様最終型
A13(2000年)
カラーリング変更 ファイヤークラッカーレッド×メタリックグレーストーン、パールクロームイエロー×ブラックパール(イエローの国内総輸入販売台数328台)
A14(2001年)
カラーリング変更 エボニー×パールコスミックグレー、ライムグリーン×ポーラホワイト
A15(2002年)
変更点なし
A16(2003年)
最終モデルには Final edition のエンブレムが付いている
カラーリングはA1と同じ ルミナスポラリスブルー×ギャラクシーシルバー、ファイヤークラッカーレッド×メタリックグレーストーンの2パターンでの発売エンジン
本格的水冷エンジンとして第1世代に当たるこのエンジンは、スタッドボルトを使用せず、ウエットライナーでスリーブを直接冷却するという、他社ではあまり見られない構造を持つ。さらに、吸気をよりストレートにして効率を高めるため、カムチェーンは左端にレイアウトされる、「サイドカムチェーン」方式をとっている事も特徴的なもの。腰下はクランクウェブが一次減速のプライマリーギヤを兼ねるほか、クランクシャフトはジャーナルの一箇所をキャップで抑える構造とし、エンジン幅の抑制に努めているのだが、クランクのこの部分はやや強度・潤滑不足のきらいがあり、出力向上時に真っ先に焼き付くことから賛否が分かれるところとなろう。なお、このエンジンはフレームにラバーを介さずに直接マウントされるリジッドマウントを予定しており、当初より防振対策が必要であったため、クランクシャフトからの出力で駆動される一次バランサーを内蔵する。シリンダーヘッドは現在の水準から見るとバルブ挟み角が大きいこともあって大型であり、特にカムチェーントンネルのある左側からは非常に大きく見える。このヘッドの内部は1カム2バルブ駆動のロッカーアーム式DOHCであり、このカムシャフトとロッカーアームのスリッパー面間も潤滑不良から「カジリ」を生じやすく、弱点の一つに挙げられる。このように弱点の多いエンジンだったが、その後20年近くにわたって同車が生産される、まさに「原動力」となった点と、その後の発展性に富んでいたことから派生型のエンジンがその後の一時代を築いた点は特筆に価するだろう。なお、カワサキは1983年をもってレース活動を休止したために実戦投入には至らなかったが、このエンジンをベースとしたレーシングマシンもGPZ900Rと平行して開発されていたことはあまり知られていない。主要諸元
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒(908cc)
最高出力:115ps/9,500 rpm
最大トルク:8.7kg-m/8,500 rpm
乾燥重量:228kg
タイヤサイズ:F120/80V16 R130/80V18
1984年当時、最高出力は各国仕様によって変更されており、海外仕向先によって110ps/69psのGPZ900Rも存在。 各種対策・リコール
ロッカーアーム材質変更 (A13あたりから)
クランクケースボルトサイズ変更 (A7から)
カムチェーンテンショナー ワンウェイ式に変更 (A7から)
スターター ワンウェイクラッチ強化 (A10から)改造
カスタム(改造)方法として、後続車種(GPZ1000RX、ZX-10、ZZ-R1100、GPZ1100、ZRX1100、ZRX1200、ZZ-R1200)などの部品を使用することにより様々な味付けや排気量にすることが可能である。又、社外メーカーからカムシャフト、ピストン、コネクティングロッド、クラッチ、ミッションなども存在する
外部リンク
The Legend of Ninja(カワサキモータースモーターショー2003)
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